ルーバーと一体化した美しい消火栓のデザイン 中之島美術館/大阪府/日本

1.大阪中之島美術館とは
「黒い立方体が浮遊」しているような、モダンなデザインが特徴的な美術館です。1・2階部分は誰でも通り抜けができる空間として街に開放され、「街と美術館」が一体化する設計となっています。都市に開かれた美術館として、新しいアート体験を提供する建築です。


1.建築情報
- 所在地:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
- 設計:遠藤克彦建築研究所
- 施工:大林組
- 竣工:2021年4月
- 開館:2022年2月2日
- 敷地面積:11,994㎡
- 建築面積:5,642㎡
- 延床面積:23,901㎡
2.営業時間
- 開館時間:10:00~17:00(最終入場 16:30)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
3.アクセス
- 京阪電車「渡辺橋駅」から徒歩約5分
- 大阪メトロ四つ橋線「肥後橋駅」から徒歩約8分
- 館北側に時間貸し駐車場(有料)あり
2.消火栓とは?火災発生時に初期消火を行う設備。
消火栓は建物内に設置された消防設備の一つで、火災発生時に初期消火を行うための装置です。一般的に、壁や収納ボックス内にホースやノズルが格納されており、火災時には消防隊や建物の管理者が迅速に使用できるよう設計されています。
消火器よりも強力な水圧で消火活動ができるため、大規模施設では必須の設備です。

消火栓は、建物の規模や用途に応じて、設置義務がある。色んな建物でよく見ることができるよ。

真っ赤な色や表示で、目立つようにデザインされている事が多いね。

3.壁面と一体化した美しい消火栓デザイン
中之島美術館では、ルーバーが多く施されている壁面のデザインに合わせて、消火栓にもルーバーを施したデザイン。一見すると消火栓とわからないくらい、周囲の壁に溶け込んだデザインになっています。

消火栓の扉にまで、ルーバーがつけられている…!

この建物の壁面には、全体にルーバーが施されているから、消火栓もそれに合わせたデザインになっているね。





アクリル裏の接着剤が少ーしだけ気になるから、こんな感じで、壁面から5mmくらい浮かすデザインにしても綺麗に見えるかも…
もし、もう少しだけお金をかけられるなら、ね、、!



消火栓ってこんな自由にデザインができるんだ…!

消火栓などの扉は、所管の消防署と打ち合わせをしながら、ある程度自由にデザインができるんだ!
でも消火栓はあくまで「有事の際に使うもの」だから、消防担当者と綿密に打ち合わせをしながらデザインすることが重要だよ!
4.まとめ
今回は中之島美術館の、壁面と一体化した美しい消火栓デザインをご紹介しました。壁面ルーバーを踏襲した意匠性の高いデザインで、洗練された空間の雰囲気を作り上げています。
消火栓などの消防設備も、空間の雰囲気に合わせたデザインをすることができます。ただ、あくまで「有事の際に使うもの」なので、所管の消防署とよく打ち合わせを行いながら、空間に合わせたデザインを行いましょう!